2018年元旦、今年もブルガリアの家庭ではミズキの枝にドライフルーツやりんご、コインなどで飾りつけをした枝を子供に持たせて行う「スルヴァカネ」と呼ばれる儀式で幕を開けました。今年一年が健康で実りある幸せな年になるよう皆でお祈りし新年を祝いました。
ブルガリアトップワイナリー・カタルジーナも今年も実り多き年になるよう祈願して新年を迎えています。2015年のブルガリアベストワイナリー賞、2016年ブルガリアベスト赤ワイン選出、2017年ビオワインや最高峰グランクリュのリリースと続き、これからのさらなる躍進が期待されています。
ブルガリアには他のヨーロッパ諸国と同様、日本ではほとんど知られていない固有品種の葡萄が数多くあります。ブルガリア北部で主に栽培される早飲みタイプのガムザ、地方都市メルニック周辺でしか採れないシロカメルニシュカロザ(通称メルニック)、南部で古代から栽培されている熟成向きのマヴルッド、同じく古代から栽培されていて主にブレンド用に使われるパミッドなどが黒葡萄の代表的な固有品種です。
カタルジーナは一番人気のメゼック・マヴルッドをはじめ、メゼック・カベルネソーヴィニヨン&マヴルッド、7種葡萄のブレンド・セブングレイプスで固有品種マヴルッドを使っています。この度そのマヴルッドでワンランク上のカタルジーナ・マヴルッドがリリースされました。濃紫色の外観、スパイスと黒果実、フレンチオークのアロマ、ジューシーな果実の旨味、それらが一体となり驚くほどエレガントでバランスのとれた仕上がりになっています。
ホメロスのイーリヤス物語にも登場し、その美味しさが古代では遍く知れ渡っていたブルガリアの古代品種の復活を夢見て醸造された逸品。カタルジーナの新たなチャレンジが始まっています。